朝目覚めた時、元彼が死んだことは夢だったのか?と一瞬確認している自分が居た。
そうであって欲しいと願ったゆえの思考の働き。
寝ぼけた頭の中でぼんやり「現実だ・・」と再確認した。

なぜか、昨日より現実味が沸かない。なぜだろう?しかも、泣けない・・・・なんでだ?
周りからの情報によって、私の知らないあの人の姿をドンドン見せられ、混乱しているためか?私と別れてから短い期間で次の彼女を作ったことへの幻滅感からか?それも相手が私の大嫌いな女だからか?単に泣く力さへなくなったのか?

あんな女を本気で彼は好きになったのか?次々彼氏乗り換えて、さも自分を可愛そうな人かのように思っている女を。彼氏に依存することしかしない女を。
どうして、同じチャットの子とまた付き合ったのか・・。私の知らない人にしてくれればいいのに・・。彼があんな女を彼女にしてた時期があるなんて信じられない。最初は彼女の性格を見ぬけなかったのか?あの女と付き合った一ヶ月、どんな気持ちだったろう。どんなことで傷つけられたのだろう。どんな苦しみを受けたのだろう・・。今となっては聞くこともできない。

あんな女と付き合った事実なんて、彼にとって汚点にしかならない。プライベートに関してはネット上の人には知られたくない人だった。なのに、あの女は、さも自分が一番親しかった者のようにぺらぺら口外している。許せなかった。
そんな女を選択した彼を恨む感情さへおきた。

彼のHPに書き込んである色んな人のメッセージ。
私の知らないチャットの女友達と、とても仲がよかったことを知った昨日と今日。悔しかった。
私の知らない所で、楽しそうに笑って遊んでいたのかと思うと、妬ましかった。こんな感情は、とても醜いものなのだろう。でも、私の知らない彼を知っている彼女達が恨めしかった。

彼とやりとりしたメールは全て保存してある。別れてから、恐くて一切読み返してはいない。
今も・・・まだ恐い。しかし、もうちょっと落ちついたら読もうと思ってる。

彼がどんなことを思って日々生きてきたのか。HPの彼の詩を見ながら想像する。見えなかったものが見えてくる。全く彼を理解していなかった自分を腹立たしく感じた。ああしてればよかった、ああ言えばよかった、こうしてあげればよかった・・・後悔の嵐に襲われた。

昼間は空を見ると、彼がそこに居るのだろうかとじっと仰ぐ。
夜はこうこうと照る月を眺めながら、彼に語りかける。
空が好きだった彼は、今空になった。

彼の知らない一日一日が過ぎていく。当然のように彼にも訪れていた筈であろう日々が、何もなかったかのように過ぎていく。彼の知らない、彼が体験できない一日を、私はどうやって過ごせばいいんだろう。一生懸命生きればいいのか?今はそんな力など無い。そんなに私は強くない。

朝、泣けなかったのに、今はまた涙が出る。
涙を流す体力がまた復活したのだろうか?

彼を信じられない気持ちに陥りそうにもなるが、あんな女と付き合った事実が腹立たしくて、疑問感でいっぱいになるが、結局彼を信じる気持ちに戻ってしまう。
彼は自分にとても厳しい人だったけど、反面甘えん坊で、寂しがり屋で、弱い部分を持っていた。無理しているところがあった。
甘えたり、自分の弱さを見せる事が恐いと感じる人だった。苦手だったんだろうな、そういうことが。

死を自覚し、死を受け入れる時間も与えられずして死んだ彼。何もわからないままに死んだ彼。死んだことがわからずに、暗闇をさ迷ってないだろうか?不安になってないだろうか?泣いてはいないだろうか?

電気を消した後の暗闇を見ると、そこに彼が居るような気がして名前を呼んでしまう。
幽霊でもいいから会いたいと本気で思う。
でも、私のところになんて、来てはくれないかな・・・。

夢の中でもいいから、出てきて欲しい。
神様、あの人に会わせて下さい。


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