再入院

2001年2月28日
昨晩、彼氏が倒れました。
緊急入院です。
急に胸が苦しくなったらしい。

私はそのことを今日の14時まで知らなかった。
なぜか?
一昨日の晩から連絡とってなかったから。
なぜか?
少し喧嘩したから。
彼氏の方もちっとも連絡してこなかった。
ちょっと体のことも心配だったけど、私からも連絡はしなかった。
けれど、少し体調のことも不安だったため、今日メールで「連絡ないのはどうゆうこと?」って言ってみた。

数十分後、
「○○さんの彼女ですか?○○先輩は倒れて緊急入院しました。昨晩のことです。」
手が震えた。
またもや、職場の人が彼の携帯からメールで知らせてくれた。
すぐ電話した。
出たのは彼氏。

「今起きたばっかりで、医者と何の話もしてないんだ。また話した後、連絡するよ。」

私は泣いた。なんでこんなことになるんだろう。
なんで手術して命の危機を脱した心臓が傷むのだろう。
おちおち喧嘩もできない。
連絡が無い度に、こうやって怯えなければならないのだろうか。


昨日の晩、私はQでネット友達と話していた。
その子は、私より6歳年下の大学生。
去年、親友を亡くしてから、体調を壊し、かなり鬱な日々を送ってきたらしい。
小学生の時、いじめられてたのを助けてくれた友達なんだって。それからずっと友達。ほんと、大切な友達だったんだろう。その傷みは痛いほどわかる。
その子と久しぶりにQで会ったから、話してた。
体調はどう?って聞くと、「胃があれてる」っていう。なぜ?って聞いたら、「吐いてるから」と答える。精神的なもの?って聞いたら「それもあるし、物理的原因もある」という。

物理的原因とは・・ボクシングをしてるらしい。
人を殴ってないと、心が壊れそうだって言う彼。
体調ガタガタなのに、そんな激しいスポーツしてたら、心の前に体が壊れてしまう。
やめたほうがいい、って言ったけど「そうしていないと、関係ない周りを傷つけてしまうから」と彼は答える。
かなり追い詰められてる。
「手首二回切ったし。  もうなにがなんだかわからないよ。」
と彼は言った。ショックだった。
自殺を図るなんて思いもよらなかった。
彼は繊細で、すぐ思いつめる性格だけれど、そんなことをするとは思わなかった。

「今は落ち着いてるから大丈夫だよ」と彼は言う。
私が死んだら君は悲しい?と聞いたら「それすらわからない」と彼は答える。
もう、心が麻痺してるのだろう。

手首切るなんてことだけはやめてくれとお願いした。
「心配してくれてる人がいるってわかったから、生きることにきめたよ」
と彼は言う。

人の「死」というものは、かくまでも周りに影響を与える。生きることすら拒否するほどに。

彼の傷みは辛いほどわかるけれど、私には何もできない。会って話をしてあげたくても、遠すぎる。
こうやって、ネット上で言葉をかけてやることしかできない。麻痺した彼の心に、ゴシック体の文字がどれほどのものを伝えるのか?彼を少しでも救ってやれるのか?
やはり、ここでも、私は無力だ。

大切な人が死ぬっていうのは・・・地獄だね。生き地獄。

どれほど彼の心に届くかはわからないけど、言葉は届け続けたいと思ってる。


そして、彼氏。一番大切なのは彼氏。
私の知らないところで倒れて入院してたなんて、こんな辛いことはない。
「倒れて緊急入院しました」っていうメールが「倒れて急死しました」って言葉に代わってもおかしくない。全てがおこってしまった後での結果。いくらでも変容可能だ。
今回は、「急死」じゃなくて、「入院」だった。
それが救い。

常に人は「死」を前後に従えながら生きてる。
ちょっとした瞬間に「死」がくる。いとも簡単に。
それはいつも隣合わせであるものだから。

だからこそ、怖い。

自分の死が怖いんじゃない。
周りに「死」が訪れることが怖い。
まして、私の知らないことろで、彼氏の身にふりかかったら・・・。もう私は息もできないだろう。そのまま冷たくなるかもしれない。


医者の説明は、まだ聞いていないけれど、取り返しのつかないような結果になりませんように。
また、命かけて祈る日がやってきました。

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