私の隣

2001年11月17日
消防士はかなり追い詰められてた。
1日連絡がなかったので、心配で電話してみたが出なかった。その1時間後、ようやく消防士から連絡あり。
ひどく偏頭痛がするという。気分的にも大分めいっている感じ。声が沈んでた。

とにかく寝るように言った。そして電話を切った。
深夜1時20分くらいに再び消防士から電話。
「どうしたん?大丈夫?」
「・・・・大丈夫じゃない」

原因は偏頭痛だけではないみたい。
「俺は繻子蘭の隣にいていいんだろうか?」
「俺は誰とも関わらない方がいいのかもしれない。」
「俺はずっと繻子蘭のそばにいていいの?」


私の心は揺さぶられた。「そばに居ては駄目」とは到底言えなかった。
「いいよ」

      

とうとう、そう答えてしまった。この言葉を発した時点で、私は彼氏を完全に裏切ったことになる。彼氏どころか、消防士も傷つけることになるかもしれない。もう、どうしようもなかった。最悪の事態に陥る第一歩を踏み出してしまったのかもしれない。


「俺なんかでいいの?俺だよ?何もしてやれない。どうして俺がそばに居てもいいの?俺に何か利用価値があるのだろうか?」
「あなたは物じゃないんだから、利用なんてしないよ」
「今までずっとそうだった。利用できるところはされて、利用できなくなったら捨てられた。だから、誰も信じられなくなった。そうやって生きてきた。でも、このままじゃ嫌なんだ・・・」
「あなたは物じゃない。私はあなたを利用しないし、捨てるなんてこともしない。今までの人とは違うんだから。」

  


もう、私の言葉の中には彼氏のことへの配慮がなかった。どんどん最低人間に成り下がっていくのがわかった。
 

                                                    
「俺の今の状態を考えての答えはいらないよ。繻子蘭がほんとうに『うん』って言える時まで待つから。俺が平常心でいられるまでは待つよ。平常でいられなくなったら、わからない」
「平常でいられなくなるって、どうゆうこと?」
「もう、限界がきつつあるんだ・・」
「私に、その限界を救うことはできる?」
「わからない。ただ、平常でいられなくなった時に、繻子蘭を傷つけるのが恐い」

いや、傷つけるのは私のほうだ。彼氏がいながら、それを黙って、消防士の気持ちにこたえようとしている最低な私だ。
                                                                          
     
「俺は、ずっと繻子蘭のこと好きでいつづけるから」
                                           
自分がこんなに卑怯なことをしてしまう時がくるとは思わなかった。二股だけは絶対するべきではないと思ってきたのに。軽蔑していたのに。
自分自身が軽蔑対象となった。
 


                                      
もう、どんな非難を受けても仕方ない。全ては私のせい。
私のせいで、大切な二人を傷つけてしまう。
どうしたらいいんだろう。どうしたら。
ごめん・・・・・・本当にごめん・・・・・・・。
消防士を好きだという気持ちが抑えられない。
彼氏との関係も切れない。

潰れてしまうかもしれません。

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